患者さんにはよく話すのですが、例えて言えば「骨折してボルトで留めたから走れるわけではない、
毎日病院に通ったからといって、骨がすぐくっつく訳ではない」ということです。
回数多く歯科医院で治療したからといって、すぐに治るわけではないのです。
体には必ず自身で治そうとする力(自然治癒力)が働くのです。
注意して頂きたいのは、「痛くない=治った」ではない、という事です。
ですからその力が働くことを見極め、引き出して治療していく、ということが必要になると思います。
もう一つは「治療が終わってからもずっと調子が良いかどうか?」ということです。
例えば当院で治療を受けた方が、転勤などで引っ越して別の歯科医院に行かれることになった場合でも、
その歯科医院のドクターに「あなたが以前通っていた歯科医院では、良い治療をされていたんですね」と言ってもらえるような、
あるいは、同じ個所をいつか治すことになった場合でも、治療が行いやすい環境を整えておくことも私は考慮しています。
これは余談ですが、外国の方の治療を行った場合でも、彼らが自国に帰った時に「日本の技術はなんて凄いんだ」と驚かすことを念頭に
治療にあたっていますね(笑)